カウンセリングとは?カウンセリングにまつわる疑問についての解説

カーペットとスリッパカウンセリング

 カウンセリングとは何でしょうか。「話を聞いてもらう」というイメージがあると思いますが、実際はどのようなものなのでしょうか。この記事では、カウンセリングの実際の流れやカウンセリングで何をするのか、どのくらい通えばいいのか、カウンセラーはアドバイスをしないのか、どんな効果があるのか、などカウンセリングにまつわるさまざまな疑問にお答えします。

カウンセリングとは?

 カウンセリングとは何かを一言でいうと次のようになります。

困りごとや問題を抱えたクライエント(相談者)と、専門的な知識や技術をもつカウンセラーが、対話をすることを通してその問題の解決を図っていくプロセス

 「美容カウンセリング」や「化粧カウンセリング」とも言いますが、ただの「カウンセリング」といった場合、心理的な困りごとや問題に対するカウンセリングを指すことが多いでしょう。

 心理的なカウンセリングをより詳しく説明すると、臨床心理学、心理学といった専門的知識やカウンセリングに関する技法、理論を身につけたカウンセラーとの対話を通して、来談された方(以下、クライエント)の心理的もしくは心と関連した問題や困りごとを解決していくものであると言えます。

カウンセリングの実際の流れは?

 実際のカウンセリングの流れはどのようなものなのでしょうか。申込みから終結までの大体の流れを以下に簡単に記載します。

  1. 申込み:カウンセリングを希望する方が申込みをします。申込みの際、希望する曜日や時間帯、簡単な相談内容、住所などの個人情報を確認されることが一般的です。
  1. 初回面接:初めての面接です。相談内容について、どのようなことで困っているのか、いつ頃から始まったのか、これまでの経過などについてお話してもらいます。
  1. アセスメント面接:初回面接の後すぐにカウンセリングが始まる場合もありますが、困りごとについてより詳しく知るための面接を何回か行う場合もあります。
  1. カウンセリングの開始:初回面接/アセスメント面接の後、カウンセラーがカウンセリングの進め方や方針を説明をしクライエントが同意したらカウンセリングの開始です。
  1. カウンセリング:進め方はカウンセラーによって異なります。
  1. 終結:あらかじめ回数が決まっている場合は予定されていた回数で終了となります。決まっていない場合は、困りごとの解決状況をみて相談しながら終結の時期を決めます。

 カウンセリング機関によって詳細は異なりますが、多くの場合、上記のような流れで進んでいきます。

カウンセリングは何回も通う必要があるの?

 上記のカウンセリングの流れを見て「カウンセリングには何回か通う必要があるの?」「そんなに何回も通えないから、1回かで終わりにしてほしい」と思う方もいるかもしれません。カウンセリングには何回も通う必要があるのでしょうか?

 実際、相談内容によっては1回や数回で、困りごとに対する新たな捉え方や解決策が分かったり、問題が整理されて気分が前向きになり終結となることもあります。比較的、困りごとがシンプルであったり経過がそれほど長くない場合、また、環境的な要因が大きい場合が多いと思われます。

 ただ、多くの場合は何回か継続して通う必要があります。カウンセリングで相談しようと思うような困りごとというのは、問題が複雑であったり経過が長かったり、すぐには変わらない要素(性格、人間関係など)が関係していることが多いものです。そういった場合、何回か通い時間をかけて問題を解きほぐしたり自分自身と向き合う必要があります。

 カウンセリングに通う回数や期間は、カウンセリングのやり方によっても異なります。上記に書いたように、あらかじめ回数が決まっており比較的短期間で終結するものもあれば、数ヶ月・年単位でじっくりと向き合うことを想定しているものもあります。

カウンセリングではどんなことをするの?

 上に、カウンセリングの進め方はカウンセラーによって異なると書きましたが、実際にどのようなことをするのでしょうか。

 カウンセリングと聞いて多くの人が思い浮かべるのは、言葉によるやり取りでしょう。しかし、実際のところ、カウンセリングには言葉によるやり取りを中心に進めていくものもあれば、そうでないものもあります。以下に、カウンセリングのやり方を大まかに分けてみました。

  • 言葉でのやり取りを中心に進めていくもの:来談者中心療法、精神分析的心理療法など
  • 書式や紙に記入しながら進めていくもの:認知行動療法など
  • イメージや体感、動作による体験を通して進めていくもの:イメージ療法、動作療法など
  • 箱庭や描画といった表現をしながら進めていくもの:箱庭療法、芸術療法など

 読んだだけでは想像しにくいものもあると思います。ホームページがあるカウンセリング機関であれば、カウンセリングのやり方についての説明が書かれていることも多いので、事前にどんなことをするのかを確認したい場合は確認してみるとよいでしょう。

 また、一般社団法人「日本臨床心理士会」には、臨床心理士が面接でおこなう代表的な支援方法について解説しているページがあります。こちらも参考になるかと思います。

面接で行う相談・支援方法 l 一般社団法人 日本臨床心理士会
「臨床心理士に出会うには」は、(社)日本臨床心理士会が運営する臨床心理士検索サイトです。「こころの課題」を一緒に解決するパートナーを見つけることが可能です。

 このように、やり方はさまざまですが共通点もあります。それは、どのカウンセラーもクライエントを頭ごなしに否定せず、クライエントの心の中の世界がどのようなものなのかを理解しようと努めるということです。また、クライエントのもっている力を引き出し、クライエント自身が問題に立ち向かっていけるようにすることを目指すという点も共通しています。

カウンセラーはアドバイスをしないって本当?

 カウンセラーはアドバイスをしないということもよく言われますが本当でしょうか。

 確かにカウンセラーがアドバイスをすることは少ないです。カウンセリングを「現状を打破するような画期的なアドバイスをもらえる場所」と考えて訪れると、多くの場合、期待外れに終わるでしょう。

カウンセラーがアドバイスをしない理由

 では、なぜカウンセラーはアドバイスをしないのでしょうか。

 カウンセリングに訪れる人は、すでに多くのアドバイスを受けて実行してきたけれど問題が解決しないという方が多いです。その場合、さらなるアドバイスとその実行を重ねる前に、一度立ち止まって、何故その問題が生じているのかから解きほぐす必要があります。

 また、どうすればいいかは頭では分かっているけれどそれが出来なくて困っているという方も多いです。そのような時もまた、アドバイスよりもまず、何故やった方がいいと分かっていることが出来ないのか?を考える必要があるでしょう。

 アドバイスがその場の応急手当にはなっても、問題の根本的な解決には繋がらないこともよくあります。

 例えば、友人とうまく話が出来ないという人が、カウンセラーから「このような話題で話してみたら?」とアドバイスされてうまくいったとします。しかし、毎回、カウンセラーにどんな話題がいいかを聞くことは難しいでしょう。万が一、毎回カウンセラーに聞くことが出来たとしても、次第にカウンセラーに依存するようになってしまうかもしれません。この場合、安易な応急手当的なアドバイスよりも、その人自身が友人との付き合い方自体について考え、対処できる力をつけていく必要があります。

 このように、アドバイスだけでは解決しなかったり、アドバイスが一時的に効果を発揮したとしても根本的な問題は解決できないため、カウンセラーは安易にはアドバイスをしないのです。

カウンセラーがアドバイスをするとき

 しかし、カウンセラーが全くアドバイスをしないというわけではありません。

 カウンセラーがクライエントの置かれた状況や心理状態をよく理解した上で、具体的なアドバイスが必要だろうと判断した際は、心理学的な知見や経験にもとづいたアドバイスをすることがあります。ここで大事なのは、カウンセラーの個人的な価値観や独断に基づいたものではないということです。カウンセラーがアドバイスをするときは、心理学的な知見や経験にもとづいて、具体的な対処法や別の視点での考え方などを提案します。

カウンセリングによる変化ってどんなもの?

 カウンセリングで生じる心の変化とはどのようなものなのでしょうか。それは以下のようなことがあげられます。

  • 問題や問題に対する自分の考え、感情が整理できたり、問題に対して新たな捉え方ができるようになる
  • 自分ひとりで抱えていた思いや感情を表現することで解放感が得られたり気持ちが落ち着き(カタルシス効果)、余裕をもって問題に向き合うことが出来る
  • カウンセラーに自分のありのままを理解されることで安心感や前向きな気持ちが得られる
  • 周囲の人に対して新たな捉え方・新たな意味付けが生れ、適切な関係性や距離が取れるようになる
  • これまで気づかなかった・見ないできた自分の側面(感情や考え方、繰り返していた行動など)に気づく
  • 自分が何を求めているのかを理解し、何を優先して、どう行動してけばいいかを自覚する
  • 自分自身の自然なあり方を受け入れられるようになり、自分の性質と折り合いをつけられるようになる

まとめ

 カウンセリングとはどういうったものなのかについて、具体的な疑問にお答えしました。初めてカウンセリングを受けるときは、誰でも緊張したり不安になるものです。カウンセリングにまつわる疑問が少しでもなくなり、カウンセリングを受けることを前向きに検討できる参考になれば幸いです。実際のカウンセラー選びには以下の記事なども参考にしてください。

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