- 自分の抱えている問題ってカウンセリングに行けば解決するのかな?
- 私の悩みってカウンセリングで扱うこと?
- すごく困っている!カウンセリングに行けばいいの?それとも違うところ?
カウンセリングに行こうかと思い始めた時、上記のような疑問がわくこともあるのではないでしょうか。
実際、抱えている問題や困りごとによっては、カウンセリングよりも適した相談場所があるケースもあります。
もちろんそういった場合はカウンセラーがその旨を教えてくれると思いますが、事前に分かったほうがスムーズに適切な相談場所に繋がることができるでしょう。
そこでこの記事では、カウンセリングには適していない相談内容について解説したいと思います。
診断をしてほしい・診断書を書いてほしい
休職のための診断や診断書を書いてほしい、もしくは発達障害や鬱病など障害や病気についての診断をしてほしいといった場合、カウンセリングは適していません。
病気や障害の診断や診断書の作成は、医者にしか出来ないからです。そのような希望がある場合はまず医療機関にかかりましょう。
カウンセリングでは、病気や障害とどう付き合っていくかにまつわる気持ちの整理や具体的な生活の仕方などについて相談することは可能です。
その場合、診断を受けた医療機関でカウンセリングを受けたいと相談して、主治医から許可をもらうことが必要です(病気や障害によってはカウンセリングをしない方がいい時期などがあるからです)。
薬が欲しい
自分の抱えている精神的な問題や困りごとについて薬がほしい、という場合もカウンセリングは適していません。
診断や診断書と同じく、薬を処方するのも医者にしか出来ないからです。薬物治療がしたい場合にもまず医療機関にかかりましょう。
身体的な不調が続いている
身体的な症状が主な困りごとである場合も、まずは医療機関を受診しましょう。
ストレスから身体の不調が続くこともありますが、長く続く体調不良の背後に何らかの身体的な病気が隠れていることもあります。
そのため、身体的な不調で困っている場合は、最初にカウンセリング機関を訪れるのではなく、医療機関を受診して身体的な病気がないかを確認しましょう。
すでに何度も内科や整形などを受診したけれど改善しなかった、もしくは適当にあしらわれてしまった…という場合は心療内科を受診するとよいかと思います。心療内科は心理的な問題やストレスからくる心身の不調を専門としています。
カウンセリング機関で対応可能だけれど、他の機関でも相談できること
次に、カウンセリング機関でも相談できるけれど、他の相談機関でも相談できる内容について解説します。
自分に合った仕事を探している
こちらはカウンセリングでも対応可能な相談内容です。しかし、カウンセリング以外にも相談先はあるため、それらも含めて相談先を検討するとよいでしょう。
発達障害や精神疾患などで仕事に困難さがある方は、さまざまな相談・支援機関が利用可能です。詳細は下記の厚生労働省のページをご覧ください。
病院を紹介してほしい
多くのカウンセリング機関では連携している医療機関があり、必要があればその医療機関を紹介しています。
ですので、相談内容にもとづいてカウンセリング機関から医療機関を紹介することは可能です。特に、今後、カウンセリングと医学的な治療を併用したいと考えている場合は、自分が通うカウンセリング機関から紹介してもらうとその後の連携もスムーズかと思われます。
医療機関の紹介だけが目的であれば、地元の自治体を利用するとよいでしょう。保健所や精神保健センター(こころの健康センター)といった相談窓口などで相談が出来ます(各自治体によって異なりますのでご確認ください)。
下記は各地の精神保健センターの一覧です。
こちらは各市町村の保健所の一覧です。
また、下記のようなホームページを利用して病院を自分で探すこともできます。
離婚にむけて動きたい
カウンセリングで対応可能な相談内容です。
離婚にむけての気持ちや相手との関係について整理するといった目的でカウンセリングを利用する方は決して少なくありません。
しかし、カウンセラーは法的な知識は専門ではないため、法的な問題に関してはは弁護士に相談した方がよいでしょう。
また、無料で利用できる相談窓口としては、各自治体(役所)での相談窓口があります。離婚を考え始めたときの最初の相談先として問題を整理してくれたり、中には無料の法律相談をしているところもあります。
「お住いの都道府県もしくは市町村の名前」+「離婚相談」でGoogleで検索すると各自治体(役所)での相談窓口が見つかります。まずはこちらを利用してみるというのもよいでしょう。
心理検査をしてほしい
これは心理検査の実施をおこなっているカウンセリング機関であれば対応が可能です。しかし、心理検査を実施していない機関も多いため事前に確認が必要です。
医療機関で診断や治療のために心理検査を行う場合は保険診療の適応となりますが、カウンセリング機関では保険診療の適応にはならないため、相応の費用が発生します。
そのため、診断や薬物治療を視野にいれているのであれば、心理検査を実施している医療機関を受診した方が費用は安くおさえられます。
そのあたりを十分考慮した上で選択するとよいと思われます。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
カウンセリングに申込みをする前に、自分の悩みがカウンセリングに適したものかどうかを検討すれば、より早くに必要な支援にたどり着けると思います。
この記事がカウンセリングの申し込みの際の参考になれば幸いです。